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喫煙者には肩身のせまい雰囲気になってきましたね。
どんどんタバコの値段も上がってしまうことだし、そろそろあなたも禁煙しませんか?
小谷野 敦
禁煙ファシズムと戦う
古い日本映画に異和感を持つのは大人の男性が軒並み(職場でも病院でも)喫煙している風景です。そういえばTVでもすっかり喫煙者を見かけなくなったと思ってたら、2003年の「健康増進法」以降の変化だったとは本書を読むまで気が付きませんでした。小谷野氏のやけっぱち振りに笑いながら読んでる内に、現実に職場の喫煙室が「就業時間中は立ち入り禁止」となり、ニコチンパッチによる禁煙を勧めるメールがまわってきました。わたしは非喫煙者ですが、ここまで来るとファシズム...かな..と言う気がします。何の臆面もなく、正しいとされていることをひたすら断行する幼稚さに慣れている自分が怖くなりました。
切り口は良いのですが、編者である小谷野氏の文書作法が問題である。他人の意見を批判するのにも作法や礼儀があると思うのだが、どうも不作法に過ぎる。目下が酒席で自分にタメ口をきいたことを無礼であると憤っているにもかかわらず、自分に対立する他者に対しては目上であろうが関係なく文章上で罵倒しているのである。更に、自分を論述のプロフェッショナルと自負しているにもかかわらず、いわば素人である新聞投稿者に対して、その文章を引用しては口汚く罵倒している。極めてアンフェアである。このような書き方で「嫌煙運動はファシズム」などと訴えても「こいつこそ自分を誤解した社会的不適格者」と思われてしまい、嫌煙家に「喫煙者はいかに自己中心的で独善的であるか」という論拠を与えてしまうのではないだろうか。そして、その結果、本当に問題とするところの「個人が有する権利への一方的な価値観による規制=ファシズム」への警鐘というテーマが限りなく希薄に受け取られ、読者は喫煙権論争という表層にのみ囚われてしまうのではなかろうか。
すごくおもしろかった。今まで読んだ新書の中で一番おもしろかったくらい。喫煙者である小谷野氏は、嫌煙権がばかりを優先する現在の禁煙化の動きは喫煙者に対する差別であると主張している。それゆえ、氏はなぜ分煙でいけないのか、なぜ本当にタバコが有害なら違法化を目指さないのか、と問いかけている。それに対して、禁煙者の斉藤氏の主張は、国家が個人の健康にまで介入することへの危機感からなされている。
文系学者の書いた「新書」だが、巻末の資料をみると、研究者の著作物の
公共施設で禁煙を実施していく場合、重要なポイントは、「分煙」と「全面禁煙」の違いである。 |
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